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島津いろは歌

2007年11月27日

先日、稲盛和夫さんの「人生の王道〜西郷南州の教えに学ぶ〜」という本を読みました。

この本は西郷隆盛の生き方、考え方をまとめたもので、それに稲盛さんが現代にもなぞらえて解説を加えています。

この本は、そもそもは庄内藩の有志による「南州翁遺訓」をもとにして書かれています。

ちなみに、なぜ庄内藩かというと、庄内藩は新政府軍と戦って全面降伏しました。勝利した官軍によって武装解除されるのが通常でしたが、逆に官軍から刀を取り上げ、丸腰で入っていかせました。荒れくれ武士の狼藉を未然に防ぐためですが、敗者への配慮や敬意の表れでもありました。この度量の大きさを慕い庄内藩の若い武士が鹿児島まで教えを請いに行き、そこで得た教えをまとめたものが「南州翁遺訓」だそうです。

前書きが長くなりましたが、その本で印象に残ったのが、「島津いろは歌」です。

鹿児島では士族の子弟教育に「郷中制度」というものがあり、この制度は、徹底した自主教育が特徴で、藩士の家格に上下の差はあっても、この制度の下では平等に接するといった考えのもとに行われていました。

この「郷中制度」のなかに、「島津いろは歌」というものがあります。「島津いろは歌」は、幼児の頃から全員合唱して暗誦させられ、薩摩武士の魂の奥底まで深くしみこみ、生き方や考え方の基礎となる教えのようです。

その中のフレーズでいいな〜と思ったのが、

「いにしえの道を聞きても唱えても 我が行いに せずば甲斐なし」

意味⇒昔の賢者の立派な教えや学問も口に唱えるだけで、実行しなければ役に立たない。実践実行こそもっとも大事である。この歌は薩摩藩教学の金科玉条となったもので、47の代表名歌です。外から口だけはさむ評論家が多い昨今ですが、実際に行うことの大事さを説いたフレーズです。かなり好きです。


「下手ぞとて我とゆるすな稽古だに つもらばちりも 山とことのは」

意味⇒自分がいろんなことに下手だと卑下して努力を怠ってはいけない。稽古さえ積めば少しづつ進歩して、遂には上手になれるということ。日々、細かくPDCAを意識して仕事している自分にとって、まさに仰る通りと思うフレーズです。

また、全然関係ないですが、「島津いろは歌」を調べていて知ったのですが、1863年の薩英戦争で薩摩の強さに驚嘆したイギリスは、薩摩の教育制度を徹底的に調査し、その調査資料をもとにベーデン・パウエル卿という人が今日世界中に普及している「ボーイスカウト」を創始したらしいです。

また、日本に逆輸入されたボーイスカクトの初代総裁は後藤新平さんで、晩年は特に熱心に運動を推進したそうです。その生前の最後の言葉と言われているのが、

「よく聞け、金を残して死ぬ者は下だ。仕事を残して死ぬ者は中だ。人を残して死ぬ者は上だ。よく覚えておけ。」

という言葉です。

古今を問わず、ものの考え方や本質は変わらないと改めて思ってしまった次第です。
先人の教えっていいですね。





igp_kashima at 01:57|この記事のURLComments(5)TrackBack(0)日記 

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この記事へのコメント

1. Posted by oka    2007年11月27日 09:20
昔から考え方は変わらないんですね。

ただ、こういう考え方ができる人は、
昔より少なくなってしまっている気がします。

少なからずこのブログに共感したメンバーとして、
他の人にも伝えていきます!
2. Posted by カシマ    2007年11月27日 09:28
共感いただいてありがとうございます。
恒例の月末の爆発を期待しています。
3. Posted by tomoaki    2007年12月01日 13:37
すばらしい!
薩摩隼人は、徹底した教育の元、男の美学を身につけています。
昨今の美学は、外に向いており、中身から自分を磨くことを怠る傾向があります。

もっと、己を磨かねば。
4. Posted by 松下伸也    2008年04月18日 21:51
こんにちは!
HPを楽しく拝見させてもらいました。
さて、私の友人で鹿児島県鹿児島市田上8丁目で「島津いろは歌」の精神を広く世に広めようとご尽力されている、新堀龍碧(本名 龍一)さんという方がいます。
現在MBC学園で、書画教室の講師をされておられる方です。
これまで、「島津いろは歌」の書画の個展を、山形屋や串木野市の金山蔵でされたりしていました。
今回、その書画作品集と「島津いろは歌」47首の絵葉書を出版されています。
篤姫ブームの昨今、面白い取り組みをされていることと思い、情報としてお知らせしたく思いました。
新堀さんは個人ブログでも情報発信をされています。
http://shinboriryuuheki.blog17.fc2.com/
新堀さんの連絡先
〒890-0034
鹿児島市田上8丁目15-63
電話 099-282-4025
メール cbnmc561@po3.synapse.ne.jp

5. Posted by カシマ    2008年04月22日 13:22
コメントありがとうございます。
こういった活動をされているのをはじめて知りました。
参考になりました。ありがとうございます。

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Profile

取締役 鹿嶋 健介

2000年に慶應義塾大学総合政策学部卒業後、株式会社三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)へ入行。

墨田区の支店にて法人営業を経験後、本部にて投資銀行部門を経験。

2006年3月よりI&G Partnersに参画。 現在は、green事業を中心に担当。

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